ジャルパックスタッフの現地「超・オススメ」情報 - ジャルパックのスタッフが海外の各地で収集した現地の様々な情報をお届けします。

歴史と自然遺産の宝庫 四川省の旅 ③ 九寨溝と黄龍 

2007年09月26日(水)

text by 北京支店

九寨溝は四川省の省都である成都の北400kmに位置し、岷山山脈の峡谷(溝)に沿って九つの羌族の村(寨)があることから、その名で呼ばれています。4000mを越す雪山と原生林を背景に108もの湖沼と渓流、瀑布が点在し、パンダや金絲猴など様々な野生動物や珍しい高山植物も生息していることから、「童話の世界」「神話の世界」とも呼ばれています。

九寨溝

九寨溝は「Y」字型の峡谷で、麓から上流に向かってさかのぼって行く形で観光します。谷は途中から二股に分かれます。麓の標高は1980m、一番高い長海で3103mです。風景区内は専用のエコバスで移動し各スポットで下車して散策します。

静まり返った湖面が鏡のように周りの山や樹木を映し出す風景が見られる「鏡海」、浅瀬の岩肌を流れ落ちる水の飛沫が真珠のように見えることから、その名がついた「珍珠灘」、九寨溝の中でも最も美しいスポットで「孔雀の羽」と呼ばれるほど鮮やかな色合いの湖面を見ることができる「五花海」、最も鮮やかなコバルトブルーの湖面を見ることができる「五彩池」など、原始のままの手付かずの自然を満喫することができます。

岷山山脈の名峰「玉翠峰」の麓に位置する黄龍には、石灰質が固まってできた棚田状の池が無数に連なり、透き通った水があふれています。光や深さの加減で複雑な濃淡が浮かび、その神秘的な景観から「人間瑤池(この世の仙境)」と呼ばれています。黄龍は九寨溝の手前、川主寺から約1時間の距離ですが途中、標高4400mの峠を越えて向かいます。ここからは天気が良ければ、万年雪を戴く5588mの雪宝頂を望むことができます。

黄龍
黄龍は標高3100mの麓から3600mの頂上までの山の斜面に連なる石灰棚に沿って観光します。行きはロープウェイを使って頂上まで上り、石灰棚に沿って徒歩 で遊歩道を下っていきます。標高が高く、高山病の症状が出る方もいらっしゃいます。 急がずにゆっくりのペースで歩く方が良いでしょう。また、所々に酸素を吸引させてもらえる小屋もあります。 ロープウェイで頂上まで登ってしばらく歩くと、そこはもう黄龍で最も美しい場所、「五彩池」です。石灰棚の白い岩肌と青く澄んだ湖面のコントラストが美しい風景を取り囲むように遊歩道が設けられ、湖面を見下ろす展望台もあります。 その後は、水の流れに沿って桟道を下っていきます。途中、美しい水が白く曲線を描きながら落ちていく「飛瀑流輝」、光の加減で神秘的な色合いを見せる「盆景池」、石灰質が固まって出来た段丘に、棚田状にいくつも連なっている「迎賓彩池」など石灰棚の上を澄んだ水が流れていく風景が、黄龍の最大の見どころです。
 

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★シンガポール/ハリラヤ・ライトアップ

2007年09月19日(水)

text by シンガポール支店

シンガポール/ハリラヤ・ライトアップ

(c)写真提供:シンガポール政府観光局

今年も9月中旬から10月中旬までイスラム教徒にとって重要なラマダン(断食)の季節を迎えます。
この期間中イスラム教徒は夜明けから日暮れまで一切の飲食を禁じられ禁欲と祈りの生活を送ります。
一日の禁欲生活を終え、日没後待ちに待った食事を彩るのが鮮やかなイルミネーションです。
シンガポールでもマレー系住民の多いゲイラン・セライ地区およびカンポン・グラム地区は、9月中旬から10月21日までの間イルミネーションに飾られライトアップされます。多民族国家としての一面を垣間見ることができるよいチャンスです。時差が1時間で治安の良いシンガポールにてお待ちしております。


 

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歴史と自然遺産の宝庫 四川省の旅 ② 都江堰と臥龍 

2007年09月12日(水)

text by 北京支店

今回は成都を離れ、世界遺産に指定される自然保護区として知らせる臥龍へ向かいます。成都からは北西の方向へ約130キロ。まだ所々新しい道を作る工事が続く山道を行くので、ほとんど丸一日がかりの移動となります。

都江堰

途中、古代の水利施設として世界文化遺産に登録されている「都江堰」に立ち寄ります。都江堰は日本で言えば、武田信玄が築いた「信玄堤」のようなもの。
甲斐の国が信玄堤によって豊かになったように、四川省が「天府の国」と呼ばれるようになったのは、まさにこの都江堰のおかげであったと言われています。
もともと四川省は、謎の青銅仮面の文化で知られる成都郊外の「三星堆遺跡」を見ても分かる通り、古代の中国の中心であった黄河流域=中原に匹敵する独自の文明を育んだ豊かな地域でした。



臥龍研究所

その後、戦国時代になると、後に始皇帝を出すことになる秦の国が、関中から秦嶺山脈を越えて四川に進出します。当初は当時のライバル国であった長江下流の楚に対して優位に立つのが目的でしたが、結果的に四川を手に入れて豊かな物産を手にしたことは、秦の天下統一の大きな原動力となったと言われています。都江堰の工事が開始されたのは紀元前256年。当時の秦の蜀郡太守である李氷と息子の李二郎の指揮によって作られました。暴れ河であった岷江の流れを治め、広大な成都の平原の隅々までを潤した都江堰。2000年以上経った今でもはっきり目に見える形で残り、実際に人々の生活に役立っているというのは本当に驚きです。



臥龍パンダ


パンダの故郷として知られる四川省。臥龍パンダ研究所は中国最大の自然保護区であり、多くの野生動物が生息する「臥龍自然保護区」内にあります。
所内では赤ちゃんパンダから大人パンダまで、数十頭のパンダが飼育され、一緒に記念撮影をしたり、遊んだりすることができます。

今年の2月10日には、2006年に生まれたばかりの18頭がお披露目され、研究所内の「パンダ幼稚園」に入園しました。コロコロとした感じの子パンダが群れをなして元気に動き回っている姿は「カワイイ」の一言。穢れを知らないその無垢な姿を見れば、苦労の多い人間社会に疲れ果てた心が癒されること間違いなしです。



子どもパンダ

パンダ幼稚園を見た後は椅子に座ってパンダと記念撮影。抱っこしたのは、1歳半くらいのパンダですが、意外に大きい。重い。しかも好奇心旺盛な子で、暴れて上手く抱っこできない・・。何とか抱きすくめて記念撮影終了。パンダの毛は見た目よりもゴワゴワしてます。それに爪が結構するどい。パンダは中国語で「熊猫」と言いますが、この部分はまさに「熊」。もしかしたら、その可愛い外見からは想像もつかない凶暴さを内に秘めているのでは・・?などと、無垢なパンダに対して失礼な想像をしてしまいました。

しかし、パンダの可愛さというのは不思議です。見ているだけで、いい大人が思わず顔を緩めてしまいます・・。一時は絶滅が危ぶまれたパンダ。すくすく育って、世界中に「癒し」を広めて欲しいですね。

次回は臥龍から、世界遺産 九寨溝・黄龍へ向かいます。


 

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歴史と自然遺産の宝庫 四川省の旅 ① 成都

2007年09月05日(水)

text by 北京支店

九寨溝

四川省は古来から「天府の国」と言われ、水と緑にあふれ、物産が豊かな土地として知られてきました。中国の世界遺産のうち6つがこの四川省に位置しています。
歴史遺産としては世界最大の磨崖仏の「楽山大仏」、天府の国を作った古代の水利施設「都江堰」、道教の建築群で有名な「青城山」。自然遺産としては、澄み切った湖と原生林の風景「九寨溝」、石灰棚の奇景「黄龍」、パンダの故郷「臥龍」があり、広い中国の中でも歴史・自然の双方の遺産がこれだけ多く残る省は他にありません。
これだけ見どころの多い四川省ですが、内陸に位置するため、日本から行くには乗り継ぎもあり、なかなか大変です。しかし、この夏、日本航空で日中国交正常化35周年を記念して日本から成都への直行のチャーター便を運航されることになるなど、最近益々注目度が高まり、日本からの観光も身近なものになってきています。
今回はそんな四川省をめぐり、数回に渡ってその見どころを紹介していきたいと思います。

まず第一回目は四川省の省都、成都の街を訪れます。

錦里
成都は三国志の蜀の都として知られる歴史都市ですが、その印象とは違って現在の成都は近代的なビルが立ち並ぶ大都市です。しかし、まだまだ一本裏道に入れば、庶民的な街並みが残っています。特に目立つのは茶館です。四川は中国の歴史上、喫茶の習慣が最も早くから始まった場所とされ、今でも昔ながらの茶館が多く残っています。いい大人たちが日がな一日麻雀やトランプに興じながらのんびりお茶を飲み、席に座っていると、耳かき屋や按摩屋、新聞・雑誌売りなどの物売り、偶には大道芸人なども見ることができます。 北京の胡同や上海の里弄などとはまた違った庶民的な風景が成都の下町の魅力です。 最近は昔の街並みを再現した商店街「錦里」、「琴台路」などもでき、観光客でも気軽に散策を楽しむことができます。



武候祀


成都で最も良く知られる歴史的人物は、三国志の英雄、諸葛亮孔明、劉備玄徳と唐代の詩聖、杜甫でしょう。成都の観光でも必ず訪れるのは彼らのゆかりの地です。
「武候祠」は三国志で有名な蜀の宰相、諸葛亮孔明の祠堂です。中には主君である劉備玄徳の陵墓もありますが、諸葛亮のおくり名である武候の名の祠となっているのは、今も昔も諸葛亮の方が人気があるからでしょうか?境内には諸葛亮と劉備だけでは無く、関羽や張飛、趙雲を始め、蜀の英雄たちの像が祀られています。その多さは他都市にある関帝廟等とは比べ物にならず、有名な武将はほぼ網羅されているといっても良いでしょう。三国志マニアにとっては、その一つ一つを見ていくだけでも半日はかかる三国志の聖地です。
武候祠の側には古い街並みを再現した「錦里」があり、四川の小吃をつまみながら、そぞろ歩きをするのも楽しみです。

杜甫草堂
唐代の詩人、杜甫は戦乱を避けて成都に4年あまり滞在したことがあり、この期間に最も充実した詩作が生まれたということです。その杜甫が住んだと言われる場所に、「杜甫草堂」があります。杜甫にとって成都はあくまで仮の住まい。住居も質素なものであったそうで、今はもう残っておらず、現在残るのは後代に作られた祠堂を始めとする建築群です。 園内には赤壁に挟まれた通路やうっそうとした竹林や梅林があり、四川ならではの緑豊かな庭園の雰囲気を楽しむことができます。杜甫にとって成都での暮らしは、あくまで戦乱を避けた不遇の時代ではありましたが、この庭園を見ると、この時代に最も杜甫の詩作が充実したのは、四川のこの豊かな風土が大きく影響していたのでは、と感じることができます。 武候祠が三国志の聖地なら、ここ杜甫草堂は漢詩の聖地と言える場所なのです。



麻婆豆腐

さて、1日成都の街を歩き回ってお腹が空いたら・・、そう、四川と言えば激辛四川料理です。
なぜ四川料理は辛いのか?四川省は夏は暑く、冬は寒い。「蜀犬日に吠ゆ」という位、曇りの日が多く湿度も高い。そこで辛いものを食べてたくさん汗を書いて体にこもった熱と毒を外に出そうという考えからだそうです。四川料理の辛さは「麻辣」と言われ、唐辛子の他に山椒が効いて舌が痺れる辛さです。その代表的な料理が「麻婆豆腐」。成都には元祖麻婆豆腐と言われる「陳麻婆豆腐店」があります。麻婆豆腐は成都の陳さんというあばた顔(麻)のお婆さんが考案したことからその名が付いたと言われています。さすが元祖は激辛。辛さに耐えながら麻婆豆腐だけを食べていましたが、周りの中国人を見ると皆、白いご飯の上に麻婆豆腐をのせて食べている。なるほど、ご飯と一緒に食べれば丁度いい辛さ。これが本場の食べ方なんですね。他にも四川料理には日本でおなじみの担担麺やおこげ料理など、美味しい料理がたくさんあります。本場の四川料理を堪能できるのも成都の大きな楽しみです。



川劇

夕食の後の楽しみは、四川省独特の伝統芸能「川劇」の観賞です。中国には京劇をはじめとして越劇、崑劇など様々な地方劇がありますが、中でも川劇は他の地方劇とは一線を画すエンターテイメントの要素に富んだ、独特の演目で知られています。中でも「変面」は、一瞬にして顔につけた面を変える芸で、連続して十数回にわたり、面を次々に変えていきます。
昔は一子相伝の秘伝の技で、その厳しさは日本でも公開されたことがある中国映画「変面王」にも描かれています。現在でも全中国で僅かな人しか会得していない変面を見ることができるのも成都ならではでしょう。

一日成都を歩き回りましたが、北京、西安、上海、同じ中国でも、どの都市とも違う四川省独特の雰囲気を味わうことができるのが成都の街です。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

次回は成都を離れて、パンダの故郷、臥龍自然保護区へ向かいます。


 

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