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トルコ人の親日感情

2009年05月15日(金)

text by 石山 剛

トルコに行くと感じるのが、日本人に対してとてもやさしく迎えてくれる国です。田舎の町でも子供達からよく「こんにちは」と声をかけられてきます。子供達はアジアの人を見ると日本語で「こんにちは」なので、他のアジア人が不思議がっている光景を見かけます。

トルコは約130年前に日本人がトルコ人を助けた出来事を、必ず小学校で教えられています。そのため、行ったことないけど日本という国に対し、多大なる親日感情があります。

1880年(明治23)の秋にトルコから明治天皇を表敬訪問に来ていた軍艦「エルトゥール号」が横浜港を出港しました。ところが、台風に遭遇して本州最南端の和歌山県の串本沖で沈没してしまいました。紀伊大島に乗組員が何百人も海岸に打ち上げられ、村人たちは遭難者の一人一人確認。その中で息のある人を、紀伊大島の村人たちは服を脱ぎ自分の体温で遭難者を温めました。犠牲者は587人ということでしたが、生存者は69人。この村人たちの献身的な行動がなければ生存者はもっと少なかったことでしょう。

この出来事はそれ以降、必ずトルコでは教えられており、この出来事を知らない国民はいないとのことです。そのため、トルコ人に「好きな国は?」と尋ねると「日本」という回答が一番多かったとのことです。

そしてイラン・イラク戦争の最中の1985年3月17日、イラクの元フセイン大統領が「今から48時間が経過したら、イラン上空を飛ぶ航空機は全て撃ち落とす」と宣言。イランの首都・テヘランを脱出しようとした日本人が空港に265人集まったとのことです。日本は日本人のために救援機を出すことはできず、空港にいた日本人はパニックに陥りました。



その情報がトルコの首相の耳に入り、緊急会議でトルコから日本人のためにトルコ航空の救援機が出ることが決定されました。何故、トルコの首相がこのような決定をしたのか・・・。
「エルトゥール号の事故における日本人の献身的な救助活動、トルコ人は決してこのことを忘れてはいません。」との理由だったからです。

さて、我々日本人は約130年前にトルコ人を助け、約25年前にトルコ人から助けられていたことを知る人はどれくらいいることでしょう。このようなことがあり、日本とトルコの友好関係はとても良いものとなっています。その一つとして、相互のビザの免除が行われています。トルコに入国する際にビザを免除されているのは日本人だけとガイドさんが話していました。

世界遺産が多くあり、見所の沢山ある国です。年々、日本人の多くの観光客がトルコを訪れます。
是非、トルコに旅行の際は日本人が助け、そして助けられた歴史があるということを、頭の片隅に入れてお出かけいただくとトルコのもう一つの側面が見れてくることと思います。



 

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